2015年3月15日日曜日

28歳の大学生

みなさん、ご卒業おめでとうございます。九州旅客鉄道株式会社(JR九州)から、APUへ派遣で来ていました、山田大輔です。私をご存知の方も、ご存じでない方も「こんなやつがおったな」と、思ってもらえたらうれしいです。これから、私の経歴について、APUでの生活について、最後に今から社会にはばたく皆さんへメッセージついて、書きたいと思います。

はじめに、山田大輔とはどんな奴かを、説明したいと思います。
私は、1986年福岡県北九州市の門司という九州最北端の町で国鉄マンの父、主婦の母の下、男三人兄弟の長男として生まれ育ちました。高校は地元の進学校へ通い、成績不振で進学を諦め、高卒でJR九州へ入社、25歳で妻と結婚し、来月には3人目の子供が生まれる予定です。そんな私がなぜAPUにいたのか。それは弊社の教育制度で大学派遣制度があったからです。

高校で思うように成績が上がらなかった私は、高校二年の時に進学を諦め、弊社で働いていた父に就職の相談をしました。就活を終えたみなさんが感じるように、残念ながら日本では、大卒総合職と大卒一般職、そして高卒と最終学歴や採用方法によって、会社での待遇差や賃金差は歴然です。実際、高校生の私自身もそこを拭いきれず、凝り固まったプライドが許せませんでした。今では、かわいいものですね。しかしながら名前を書いたら行けるような大学しか行けないくせに高いプライドが崩れたのは、JR九州から大学に派遣してもらえ、大学の卒業資格が得られる制度があることを知ったことでした。みなさんが4年間で支払った約1000万近くの学費や諸経費がタダなんです。仕事をしながら放送大学で2年、APUで2年勉強させていただき、APハウス寮費、学費は会社負担にもかかわらず、給料も出る制度でした。まぁそれ以外にも就職を決めてから、元彼女が妊娠していたため高校三年生で父になったり、結婚せずにシングルファザーしたり、結婚を意識して付き合っていた彼女に振られ、一括で車を買ったりと波乱万丈な人生を送ってきましたが、一応、社内ではキャリアアップシステムをすべて合格し、APUへの派遣資格を勝ち取りました。そんな中で、様々な方々に支えられ、私は今日を迎えることができました。山田大輔はこんな適当なやつです。

つぎにAPUでの生活について、APUに入学したのは27歳。8歳下の学生たちとAPハウス1のEⅡ1stで、共同生活を始めました。春セメのシェアメイトはアメリカ在住のイギリス人ルーク、秋セメは韓国人のサンミンでした。まぁバカなことが大好きな私は、社会人生活で培った下ネタを武器にコミュニケーションを取りました。世界祭では、ゲイバーをやったり、フロアでウイイレ大会をしたり、日本人、国際学生問わず多くの学生と触れ合いました。英語や韓国語を履修したにもかかわらず上達しなかったのは謎です(笑)そして守衛さんに迷惑をかけたことは時効です。授業では「韓国と言ういい国から来た李根煕です」が自己紹介の決まり文句の李ゼミに二年間在籍させていただきました。日英両言語開講で、戸惑いもありながらも国際色豊かなゼミで、理沙や繁須らと出会えたことはとても刺激になりました。バス停の整列プロジェクトも、うまくいき交通機関で働く私の知識も少しは役に立ったかなと思います


最後に、今から社会にはばたく皆さんへメッセージ。私が、今までの社会人経験を基に考える三つのことを、皆さんに参考にしていただければと思います。
一つ目は、「元気に挨拶をすること」。皆さんがAPUで学んできたとおり、挨拶をすることは万国共通です。そして人間である以上、コミュニケーションの基礎となります。挨拶は先手必勝です。大きな声で、元気良く挨拶をすることで、多くの方々とコミュニケーションをとりましょう。上司や同僚は、挨拶の仕方ひとつで、皆さんの体調やその日の様子を観察しますし、初対面のお客さまや電話口での相手は、特に第一印象をどう持つかの、大きな手がかりとなります。皆さん面接でも練習しましたよね。さて、普通の挨拶は皆さん出来ますよね?ここでひと手間。挨拶をするときに、相手の名前を付け加えてみてください。「○○さん、おはようございます!」なんていうと、高感度アップです。おまけに名前と顔を覚えるいい機会です。みんな自分の名前に誇りをもっていたりするものですよね。皆さんもそうされるとうれしいのではないでしょうか?あなたに、挨拶していますよ!!とアピールしてください。挨拶は、大きな声で元気良く、名前を呼んで行ってください。どんな効果があるか、ぜひ試してみてくださいね。
二つ目は、「社会やお世話になった人へ恩返しをすること」、皆さんの働く意義についてです。私は、現在まで多くの挫折をし、多くの方々にお世話になってきました。恩返しというと大きな感じがしますが、社会に役に立ってるなと、思える仕事をしてください。大抵の仕事は、誰でもできるものですが、自分にしかできないひと手間を加えてみましょう☆ジョージアのCMのように、私たちは、日本、アジア、そして世界を回している一員なのです。
三つ目は「楽しく働くこと」。会社にいるときに、新入社員や後輩たちへ、そして自分自身に対して、最も強調して言っていたことです。せっかく働くのなら、楽しく働きましょう。仕事は、楽しいばかりではありません。ですが、仕事のどこかに楽しさを見つけましょう。私は、運転士や車掌をしていた時、お客さまの笑顔(特に子供)や停車中に自分の運転している12両の通勤列車に乗っているお客さまの数を想像し、本社業務では自分のプロジェクトの成功で、やりがいと楽しさを感じていました。今後もどのような業務につくかわかりませんが自分が楽しく、そして同僚やお客さま、地域の方々が楽しくできるように仕事をしたいと思います。

私たち企業研修生の強みは実務と理論の融合ができることです。この二年間、APUは今までJR九州という一企業しか知らなかった私にとって視野や視点、価値観を増やしてくれる充実した環境でした。
まとまりのない文章ですが、今回このような機会をくれた深川謙蔵君ありがとうございました。
今まで、自由な自分を支えてくれた多くのAPUの学生・先生方、会社の上司・同僚、両親、そして愛する妻と子供たちに、感謝の気持ちを持ってこれから社会のために頑張りたいと思います。
APUのみなさんまたお酒飲みに行きましょう☆

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